余[yo] Instagramより
初夏の空気感じるDIC川村記念美術館へ。
カール・アンドレ(1935–2024)は1960年代後半のアメリカを中心に興隆したミニマル・アートを代表する彫刻家です。日本の美術館において初めての個展となります。
同一の形と大きさに加工した木、金属、石を床に直接置き、規則的に広がるアンドレの典型的な彫刻作品を大きな空間で展開します。
大きなガラス窓 背景の森
耳に届いてくる言葉のユニット
水平に広がる金属のスクエア
階段状に積まれた木の彫刻
ブロックのように積み・織り重ねられた詩
大空間の中、作品の上を直接歩くことができる体験はまたとない機会です。
自然を感じながら鑑賞する時間と体験はリフレッシュとなりました。
鑑賞の帰り道、街の景色の中にひそむ連続するブロックや工事現場の重機の集合体、駅の線路など、いつもの風景が反転し浮き立って見えます。
日常にもどり、ふとした折にアンドレの作品の味わいが思い出され余韻が身体に響き続けます。
展覧会図録の中の展示風景写真は余[yo] @yo__hair のWebサイトを撮影いただいた高野ユリカさん @kon_yur によるもの。
設置時の貴重なショットが織り交ぜられ、原寸大の詩の作品やテクスチャーを感じられる表紙など、本ならではの体験はもうひとつの作品といえます。
展示は6月30日まで開催中です。