『悪は存在しない』
森の樹々 空
緊張感のある音楽
薪を切る音
遠くで聞こえる銃声
水辺 動物たち
美しくもときに過酷でもある自然。
背景に描かれる人間模様。
映画の中では語られない部分も多く、余白や余韻があり観た方それぞれに受け止め方があるように感じました。
日常に戻った後も、ふとした折に去来しては問いを投げかけてくるように思います。
都内で鑑賞できるのは二ヶ所。
ミニシアター振興のため、濱口監督本人立っての希望で限られた劇場での公開だそうで、私の訪れたル・シネマはオープン前から人で溢れていました。
映画館のフロアに並ぶフライヤー。
その中にJAXA’s095号も見つけました。
巻頭のインタビューに濱口監督とJAXAワシントン駐在員事務所長小野田勝美との対談。
『対話の多層性』について語られ、映画鑑賞と同時に読むとまた広がりを感じられるのではないでしょうか。
映画ではいろいろな課題が突きつけられる内容で、そのひとつ”私たち生活者の暮らしに欠かせない水”について考えさせられ、改めて立ち止まるきっかけとなりました。
JAXA’s095号では、JAXA地球観測研究センター研究開発員の山本晃輔さんと高柳の対談も掲載されています。
ご縁ございましたらお読みいただけたら幸いです。
『わたしのJAXA訪問記 vol.5』
-地球の水の循環を知りたい-
https://fanfun.jaxa.jp/jaxas/no095/files/jaxas_095.pdf
staff 大久浩実