髪を切るということ 09
https://on-cutting-hair.com/09/
「自然を受け入れる」
壁谷悠介 / 医師
取材に同席した日の最後に、ご家族の方から先生に宛てたお手紙を見せていただきました。
ある方からの一通は、お母様の一周忌を迎えられたタイミングに先生に宛てたもので、見送られるまでの時間だけでなく、お母様と過ごされた日々の記憶が蘇り、感謝の気持ちがあふれてきたとありました。
おだやかな空気やそこに流れる時間
ご家族やご友人との思い出
看護師さんや先生との関わり
など
住み慣れたお家を中心とした、あたたかな風景を感じられました。
“自分の大切な人を見送っていくことは、赤ちゃんを家に迎えるのと同じように、本来温かいものなのかもしれない”と『髪を切るということ09』にご出演の医師の壁谷さんの言葉からも伝わってきます。
最後に過ごした時間は、長くその方の人生に関わるものになるのかもしれません。
*ご紹介しているお手紙は掲載の許可をいただいています。
文:大久浩実(表参道アトリエ)