余[yo]Interview vol.03

余[yo] @yo__hair のヘアケア・シリーズは国内複数のヘアサロン・宿泊施設ほか販売店舗などに導入いただいております。
このたび余[yo]を導入いただいている店舗様にお話を聞く機会がありご紹介させていただきます。

vol.03
PEOPLE・BOTABOOKS
@people.jp @botabooks_
(埼玉県小川町)

-導入のきっかけ

私たちは埼玉県小川町で、喫茶〈PEOPLE〉と本屋〈BOTABOOKS〉を拠点に、複合的な場を営んでいます。もともとは都内に暮らしていましたが、小川町とのご縁があり、2019年末にこの場所をオープンし、その後二拠点生活をはじめました。

喫茶では、地元農家さんから仕入れた食材や、自分たちの畑や庭で採れた有機野菜を使った地産地消のランチプレートを提供しています。
また、地元の作家による器や、不耕起農業に取り組む農家の方がつくるお茶、友人知人が作った私たちのお気に入りの商品などもご紹介しており、そこに新たに〈余[yo]〉のラインナップが加わったかたちです。

余[yo]との出会いは、いつも通っているヘアサロンでした。
使い心地や香りがとてもよくて、家族みんなで愛用しています。そのサロンには、同じ販売元である「たかくら新産業」さんの〈だいじょうぶなもの〉シリーズ“有機発酵エキス”も置いてあり、試しに購入してみたところ、とても効果を感じられて。自分たちのお店でもご紹介できたらと思い、〈余[yo]〉とともに取り扱いを始めました。

-お客様とのつながりの中で

PEOPLEは、築130年以上の「玉成舎(ぎょくせいしゃ)」という建物の中にあります。国の登録有形文化財に指定されており、「人と文化の交遊拠点」として、私たち以外にも3つのお店が入っています。

〈余[yo]〉のお取り扱いはまだ始めたばかりですが、「他の場所でも見かけたことがあり、気になっていました。」と声をかけてくださるお客様がいらっしゃり、点と点がつながるような、そんな会話の広がりが生まれています。どこかで見たものが、ここにもある——その偶然のようなつながりが、うれしいきっかけになっています。

-余[yo]と重なる視点はありますか

小川町には本屋がなかったこともあり、「本屋がある風景を、日常の中に取り戻したい」という思いから、喫茶とともに本屋〈BOTABOOKS〉をはじめました。

“ボタ”はボタニカル=植物の意。
限られたスペースで選書する中で、幅広く扱うよりも、あえてテーマを絞って「植物」にフォーカスすることにしました。

小川町は山に囲まれ、川が流れ、有機農業が盛んな土地。自然と共にある日々の暮らしと重なるように、植物というテーマが浮かび上がってきた感覚です。
野菜を育てるのが好き、木造建築が好き、そんな気配が通じ合う方々と、静かに思いを交わせるような場所になればと思っています。

〈余[yo]〉も、自然由来の製法や風土を大切にされていて、土や植物をテーマに持つ点でも、わたしたちの価値観と近く、訪れるお客様の感性にもよく合っていると感じています。

-「はじまりをデザインする」ということ

わたしたちが大切にしているのは、「はじまりをデザインする」という視点です。
それは、何かが完成された姿を目指すのではなく、“過程”そのものに美しさを見出すような感覚かもしれません。

影響を受けた考え方のひとつに、音楽家ブライアン・イーノの考えがあります。
彼は、ものづくりには大きく分けて「エンジニアリング」と「ブリコラージュ」というふたつのアプローチがあると述べています。

エンジニアリングは、ゴールをあらかじめ設計してから作るやり方。
一方でブリコラージュは、まず手を動かしてみる。材料や場に応じて、試行錯誤を繰り返しながら進んでいくスタイルです。

たとえば庭づくりもそうかもしれません。
鳥が運んできた種が芽吹いたり、人がよく通る場所が自然と道になったり。光の入り方、風の流れによって植物の育ち方が変わっていく。自然との共同作業の中で、風土に馴染みながら場がかたちづくられていく。

完成というゴールではなく、変化を受け入れながらつくっていく過程——それがわたしたちにとっての「はじまり」であり、日々を通して大切にしている在り方です。

-これからの余白として

喫茶だけでは入りづらいと感じるお客様にも、気軽に立ち寄ってもらえるようにと、少しずつですが商品を増やしてきました。
これまでは比較的手に取りやすい価格帯のものを中心にしていましたが、自分たちが本当に良いと思うもの、自分の「棚」に置きたいと思えるものを、価格にとらわれず紹介していきたいという気持ちもあります。

〈余[yo]〉や有機発酵エキスも、そのような思いからご紹介しています。
「ここに来てシャンプーを買おうと思う人」は少ないかもしれないけれど、こういう選択肢もあるよ、と静かに差し出すような、そんな提案のあり方をこれからも続けていけたらと思っています。

(取材協力)
PEOPLE・BOTABOOKS
埼玉県比企郡小川町小川197 玉成舎の石蔵
@people.jp
@botabooks_

今後も導入いただいているサロン様や販売店などの直接のお声をSNSにてお伝えしていきます。

 

https://www.facebook.com/omotesando.atelier/