omotesando atleierの1F建物の左脇。細い路地を進んだ先にある空間をお借りして「奥の部屋」をつくりました。
母屋のSalonやShop、Galleryとも異なる、小さなくらしの空間。
人と自然にやさしい「ととのえるくらし」をご提案する場として、さまざまな取り組みを行って参ります。
奥の部屋について
この度、omotesando atelierの奥にあるスペースを新たにお借りすることができました。
裏路地にたたずむ一軒家のさらに奥にひっそりと存在するこの空間を、建築家の中山英之さん、TEMPOの西さんご協力のもと改装し「奥の部屋」として公開しましたのでご紹介させていただきます。
omotesando atelierでは、これまでも「洗うこと」をテーマに、自然のきれいな水を守る、未来につなげる取り組みを行って参りました。長野県安曇野市にあるリトリート施設、穂高養生園における豊かな自然と、周囲を流れる川の澄んだ水との出会いと感動に端を発したこの取り組みは、多くの方々のお力添えを賜りながら、必要のないものを削ぎ落としたヘアケアシリーズ「余[yo]」の誕生に繋がりました。
そして今日に至るまで、たくさんの出会いとつながりを生み出しながら、多様性に富んださまざまな取り組みへと発展しています。
サロンでは日々多くの水が使われます。
世の中にある数多くのサロンが「洗うこと」を見つめなおすことで、業界全体で環境への貢献ができるのでは、という考えが最初に思い浮かんだことでした。
その一方で、日々サロンで余[yo]をお客さまに紹介していく中で、このサロンという枠組みが少し窮屈に感じることがありました。
「洗うこと」は、サロンに限らず生活のいたるところに存在します。
これをたくさんの方に知っていただく、共感いただくためには、サロンという枠組みから一歩離れて、より実際の生活に近い体験の場が作れれば良いのでは。
そうして生まれたのが「奥の部屋」です。
「奥の部屋」のテーマは、「くらし」です。
omotesando atelierのテーマである「ととのえること」を体験いただくための「ととのえるくらし」の場。
くらしの中にある水、あらうことを、ちょっといいふつうの空間の中で体験いただく。
いつもの生活の場とは違う新しさがありながらも、自然に馴染む、ほっと一息つける。
表参道の中心とは思えない静けさの中で、ふと得た気づきや気に入ったものごとを、ご自身の生活の中でちょっとづつ取り入れていただく。
人にやさしい。だから自然にもやさしくなれる。
そんな気持ちが生まれる、繋がる場として発展させていけたらと思っています。
なお、これまで「奥の部屋」としてご紹介させていただいた1FのShop奥の空間は、公開から時間が経過する中で、当初テーマとしていた食・身体・呼吸など「身体と気持ちを整える」ための空間から、Shopと連動した展示をはじめ、食やアートさまざまななイベントに利用されるスペースとして発展して参りました。そのため、このスペースを新たに「Gallery」として名称変更させていただき、ととのえる食事会など従来からの取り組みは続けながらも、より多様性のある自由度の高い取り組みの場としてご利用いただく予定です。
奥の部屋は、代表の高柳が中山さんとお会いしてアイデアをお伝えした日に、中山さんがその場で仕上げていただいたスケッチから一気に加速して進んでいきました。
完成した空間の写真は、スタイリストの岡尾美代子さんディレクションのもと、余[yo]の撮影にもお力添えをいただいた写真家の高野ユリカさんが撮影してくれました。
ほかにも数多くの皆さんの励ましとお力添えによりできあがった空間です。
現在はイベント開催時のみの公開となっておりますが、ご興味のある方は、是非一度足をお運びいただけたらと思います。