十三や 櫛

品切れしておりました「十三や」さんの櫛が入荷してまいりました。

元文元年(1736年)開業以来の手作りのつげの櫛。屋号の「十三」の由来は「九(く)」「四(し)」を加えると十三になるところから名づけられました。

材料のつげは大変希少で鹿児島産の薩摩つげを使用し、これを乾燥して、一枚一枚丁寧に手作業でつくられています。使い込むほどに味わい深い飴色になっていきます。

櫛は古代より神聖なものであり、厄除けとしての意味合いも込められています。

お店を訪ねた際にお話しをうかがったのですが、鹿児島県にあるつげの生産地さんが、後継者不足の問題やつげを育てるのは大変手間と年数のかかる工程のため、辞めてしまう方も増えてしまったそうで、以前にも増してつげが手に入りにくくなっているそうです。また、仕上げに使う木賊(とくさ)という天然のやすりも生産しているところが僅かしかないそうで、道具も大変大切に使われていたことが印象的でした。

つげの櫛は大切に手入れしてお使いいただけば、一代でなく世代を超えてお使いいただけます。

サイズは2種類ご用意があります。

4寸5分とかし櫛 20,405円(税込)
3寸2分丸型櫛 11,000円(税込)

どちらも桐の箱に入っております。

メンテナンスについてもご丁寧に対応してくださっていらっしゃいます。以前の投稿をご覧いただけましたら幸いです。

十三や つげ櫛のメンテナンスについて

staff 大久浩実

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