十三や つげ櫛のメンテナンスについて

上野にある十三やさんに行ってきました。

出産祝いの贈りものとして、櫛の歯先の調整をしていただきました。
赤ちゃんの頭皮へのあたりを少しやさしくやわらかにするため、歯先を研ぐ様子を見せていただきました。


ご主人の手には草色のストローのようなものが。木賊(とくさ)というシダ系の植物の天然のやすりを使って、歯先をほんの少し軽く丸めてくださいました。道具も天然のものを使われている、とのことでした。削るときの軽快な音が耳に心地よく、ほんの少しの塩梅は長年の腕のなせる技。

十三やさんの商品のものに限り、アトリエでご購入いただいたものは無料でメンテナンスに対応してくださっているとのことでした。櫛で髪をとくときに頭皮に違和感を感じること等があったら、お持ちください、とのことでした。(詳細については直接お問い合わせくださいませ)

 

つげは大変希少なもので、捨てるところが何もないそうです。削る際に出たおがくずは、櫛板を燻すときに燃やす燃料にされているそうです。


最初水分を含んでいるつげは、燻す工程を経てその後数年の乾燥期間をとることで反りのない安定した櫛板が出来上がります。7年前に燻されたものを見せてくださいました。

想像以上に長い時間をかけて丁寧にひとの手で作られていることを知り、自分の使っている櫛への愛着もより一層深まりました。
大事に手入れをしていただければ、自分から子、孫へと世代を超えて末長くご愛用いただけるそうです。

また、櫛は古くより神聖なものとして扱われていました。
厄除けとして贈りものとして選ばれることも多く、私自身も肌身離さず持ち歩いています。

 

omotesando atelierでも十三やさんの櫛をお取扱いしております。

サイズは2種類ご用意があります。
4寸5分とかし櫛 20,450円(税込)
3寸2分丸型櫛 11,000円(税込)
※1枚目のお写真は3寸2分丸型櫛です。
(写真に写っている携帯ケースはomotesando atelierではお取扱いしておりません)

スタッフにお尋ねください。

 

staff 大久浩実

 

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