料理をしない料理教室

illustration by takuya sasa

 

先日ご案内した佐々琢哉さんの絵の個展「Pastel Journal 四万十の日々」に伴い、
omotesando atelierではいくつかのイベントを開催させていただきます。

『料理をしない料理教室』by 佐々琢哉

〈日時〉
2023年11月7日(火)※絵の展示はお休みの日です

10:00〜10:15 受付
10:15〜  料理をしない料理教室
12:30〜 ご飯会&シェアタイム
14:00〜 おしまい

▼佐々琢哉 さんよりコメント

この料理教室ではみんなで美味しい一品作るというよりも、味の構築の仕方をみんなで考えていきたいと思います。

ぼくは、良くも悪くも全く料理を習ったことがありません。小さな頃、好き勝手に料理をしていたのをよく覚えています。料理というよりは、半分は 好奇心からの実験です。例えば卵焼きにチョコレートを入れてみたりとか。 熱々の卵焼きの中から、とろ~りとチョコレートがとろけ出してきたら最高 じゃないですか。とろ~りのタイミングを見計らって、フライパンを振りま した。それって、頭の中で「これとこれを組み合わせたら、この要素とこの 要素が組み合わさって、こんな風に絡み合って、こんなことになるんじゃな いか!?」とイメージしていたわけです。

このように、どうやって味を頭のなかでイメージして構築していくのかと、 あえて言葉にして説明してみると、「空間を埋めて行く」という表現が近いかもしれません。立方体の空っぽの箱を思い浮かべてみてください。そこに 何を使ってスペースを埋めていったら、中身の詰まった手応えのある魅力的 なキューブになるのかと考えます。スカスカすぎると、軽くて何となく物足りない。ずっしり重すぎても、心地よくありません。

立法体の中の空間の埋め方には二通りあります。一つは、バケツの水の中に青い絵の具を垂らしたら、水の青さが濃くなっていくように、濃度を濃くして密度を高めていく埋め方。もう一つは、バケツに石を入れて、個体がそのまま残る空間の埋め方。

鍋の中身を味見して、「あ、ここのスペースにはまだ余白があるから、これを足そう」とか、「あ、全体的にバランスはよいけど、何となく濃度が希薄だ。それなら、甘みを足して濃度を上げよう」とか。「あ、ここのスペー スはあえて余白を残して、そこにアクセントで食感でサプライズを潜まして おこう」などとイメージします。料理教室では、こんな感じで、実際のお料理はせずに、イメージで味を一つ一つ足して立方体を作り上げていく作業を みなさんで行いたいと思っています。

教室の後はみんなで、語ったことの内容を、実際にこちらでご用意しまし お昼ご飯を食べながら、舌でも確認作業をしてみましょう。

料理のための『感覚』と『考え』に焦点をあてたワークショップです。こ の『感覚』と『考え』に意識の光りを当てていくことで、お料理以外のあらゆる創造・表現でも、その幅が広がると思います。

 持ち物:ノート・鉛筆・エプロンと頭巾(必要ありませんが、料理している気分を味わいたい人はどうぞ、ご持参ください。)

〈予約〉
メールにてご予約受付いたします。
下記を添え、e-mail願います。contact@omotesando-atelier.com
『件名:11/7 料理をしない料理教室・本文:代表者名/人数/連絡先』
※お返事まで数日いただく場合がございます。よろしくお願いたします。

〈場所〉
omotesando atelier奥の部屋
150-0001 東京都渋谷区神宮前4−3−18(表参道駅 A2出口から徒歩2分)
03-6804-1097
(google mapで表示されるレンガの建物ではなく、その横の白い一軒家となります。)

〈定員〉
6名 ほど

〈金額〉7500円(昼食&デザート付き)

 

佐々 琢哉 Takuya Sasa
1979年東京生まれ。20代の頃よりの世界60ヶ国以上の旅先での暮らしから、料理、音楽、靴作りなどを学ぶ。2013年高知県四万十川のほとりへ移住 し、自給自足を志す。

https://tabi-kutu.namaste.jp

【期間中のイベント詳細】
• TABIのお話会 その1 11月4日(土)
• TABIのお話会 その2 11月5日(日)
• 料理をしない料理教室 11月7日(火)
• TABIの音楽会 11月9日(木)
• 都市のリトリート Vol.1 : 朝の音会 11月4日(土)5日(日)6日(月)

各イベント情報はomotesando atelier WEBサイトのNEWSにて詳細ご案内いたします。
https://omotesando-atelier.com

staff 大久浩実

facebook