「皮膚、人間のすべてを語る」

「皮膚、人間のすべてを語る」

モンティ・ライマン 著
塩﨑香織 訳|みすず書房
¥3,520(税込)

『大切なのは、まだ誰も見ていないものを見ることではなく、
誰もが見ていることについて、誰も考えたことのないことを考えることだ』
― エルヴィン・シュレーディンガー

この言葉は、冒頭で著者が引用している文章です。

皮膚については、毎日目にしていながら
あまり意識することがないという方も多いのではないでしょうか。

皮膚は人体の中で最大の面積と重量を有する臓器にもかかわらず、
18世紀に入るまでのあいだ “包み紙” とみなされてきた歴史があります。

けれど最近の研究により、私たちの想像以上に
身体とこころ、そして脳や腸などとも深い関係にあることがわかってきました。

科学・医学だけでなく、社会・心理・歴史などの領域を横断しながら
皮膚の世界を「大きな旅」として巡っていく一冊です。

厚さのある本ですが、医学書のように難解ではないことも
おすすめしたい理由のひとつです。

読み進めていくと、

「皮膚のプリズム」
「皮膚は世界と私たち自身を見通すレンズ」

など、詩的な言葉にもたくさん出会います。

これまであまり注目されてこなかった “皮膚” を
観察し、考察し、研究し続けた著者だからこその表現には
愛があり、物語のように情景が浮かんできます。

装丁も美しく、omotesando atelier shopでは
表紙を面にして飾っています。

この本は、omotesando atelierの活動を長く見てくださっている幅さん @yoshitaka_habaに選書いただいた中でも、私たちにとってとりわけ特別な存在です。

 

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