shopより
BOOKS for omotesando atelierの書棚に
『PAROLEのおかず帖』が再入荷してきました。
パロルは南青山にあり、食通の方が足繁く通うお店。
実際にいただけるメニューの作り方が写真と共に丁寧に紹介されています。ときどきお店に足を運ばせていただいていますが、いつもやさしい味わいにほっと心がほぐれます。
旬の食材を使った数々の”おかず”。
陶芸家・黒田泰蔵さんの白磁に盛り付けられています。
大皿、小鉢、平皿、円筒…様々な白磁によってお料理の魅力がひき立っています。
レシピの中で思わず背筋が伸びたのは、おひたしの茹で時間の大切さのこと。「長年の勘なので何秒とはっきり書けないんです」、と。
「色よく茹でる」「さっと茹でる」など余白のある手ほどき。
確かに食材によっては、収穫の時期、大きさ、使う道具、切り方などによって、それぞれ加減があるもの。
マニュアルに頼らず、きちんと見極めて自分の味を探求すること。一度でうまくいかなくても、何度かくりかえしながら自分の美味しさの物差しを持つことが大切なのだ、と受け取りました。
その塩梅は読み手への信頼あってこそ。
料理に限らず仕事や毎日の営みにおいても同じなのかもしれないと感じています。
ご家庭でもPAROLEの味を、ぜひ。
『食通が足しげく通う店 PALOREのおかず帖』
桜井莞子 著
KADOKAWA 出版
1,595円(税込)
staff 大久浩実